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Being able to communicate

10月 27th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in CLASS: TOEFL | Study English (general) - (コメントは受け付けていません。)

 

「英語教育、迫り来る破綻」(ひつじ書房)

英語コミュニケーション能力は測れるか〜鳥飼久美子著〜より

「コミュニケーションとは、発信した情報が直線的に相手に届くというような単純なものではありません。一人の人間が話したことが相手に伝わる際には、その場の状況や相手との人間関係など、さまざまな要素が関係してきます。人間が行うコミュニケーションは、相手との相互行為であり、人間同士の関係作りなのです。(p.91)

そのようなコミュニケーションを可能にするための「コミュニケーション能力」には、文法や語彙などの言語知識は無論のこと(文法知識がなければまともなコミュニケーションは無理です)、一貫性をもって話したり書いたりする能力(これがないと支離滅裂な印象を与え理解してもらえません)、言語を状況に応じて適切に使える能力(これがないと失礼な言い方で相手を怒らせてしまいます)、うまく話しが通じない時にどうするかという方略的能力があり、さらには相手の話の真意を汲み取る能力(婉曲な表現を使うのは日本人だけではなく、英語にもどの言語にも遠回しな言い方や丁寧な表現などがあります)など、きわめて多層的かつダイナミックな能力が関わってきます。そのような言語に関する能力の基盤となるのは、世界に関する一般的な知識(つまりは常識や教養)であり、人間に対する洞察力や共感、ものごとを学んで理解しようとする意欲等、いわば全人的な資質が関わってきます。しかも外国語でコミュニケーションを行うとなれば、異文化に関する知識に加え、自文化を相対化して異質な文化を理解しようとする開かれた心が必要です。TOEFLにせよTOEICにせよ、テストに相互のやりとり(interaction)は入っていませんし、IELTSの面接式運用能力試験にしても、試験官の前で試験される受験生という人工的な立場での会話です。外部検定試験における点数で、現実世界で起きる複雑きわまるコミュニケーション能力を測定しようとする試み自体に無理があるわけです。(p.92)」

「英語力云々の前に、ノーベル賞を受賞するほどの業績があれば、世界中から尊敬されることになります。これは科学者に限らず、世界で活躍する企業人であれ外交官であれ、同じです。ビジネス交渉に外国語(英語とは限りません)は必要でしょうが、それ以前に問われるのは、人間性です。異文化と接する際の寛容性と、相手を傷つけないで論理的に主張し折り合うことのできる柔軟性を併せ持った人間力と言えるかもしてません。英語が喋れるだけで尊敬を勝ち得るのが難しいことは、世界各地で仕事をした経験のある人なら誰もが感じているはずです。(p.93)」

 

Self-Study: Vocabulary notebook

10月 9th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in Self Study | Study English(vocabulary) - (コメントは受け付けていません。)

単語ノートづくりのためのWord Book(マルマンやキャンパス)というものがあります。せっかく出逢った単語は、写真のような情報を入れておくとよいでしょう。

  • マルマン 「ワードブック」 長型 単語罫 N671
  • コクヨ キャンパス 「単語帳」 A6
  • コクヨ キャンパスノート(特殊罫)6号(セミB5)
  • コクヨS&T 単語帳 別寸174×75mm スパイラルとじ

(ネットで買うと10冊セットなどになっています)

  • 自分でノートにラインを入れて単語ノートを作る
  • 市販の単語ノートを使う
  • Excelなどでデジタル版単語ノートを作る

それぞれのメリットはご自身でお考えください。問題は、作成した単語ノートをどう使うのか・・です。

  1. 一日前の単語たちを観察してから、今日の学習に入る。
  2. 一日アトランダムに1ページ復習してみる。
  3. 学習をしている中で、「あ、これは前に単語帳にしたな」というものだけたどって探し、確認する。二度目の出逢いをマークしておく。
などの方法が考えられます。私のおすすめは「3」。1つのものにしがみつくよりも、多角的に学習するためにも、これだけ、ここだけで留まらないようにする方法を推奨しています。
  • 単語本と並行しながら、自分のノート(授業や学習中に出逢った単語のメモ)を学習する
  • 単語本も1つを何度も・・よりも、複数の単語本を学習する
ということをおすすめします。2つめの「複数の単語本」は、単語、熟語、コロケーションといった幾種類もの単語本を学習してみる、目から耳から口から手から単語を学習してみる。特に耳から単語と例文を入れていない人は、スペルと意味だけでなくぜひ音をしっかりと発音しながらインプットしましょう。インプットした単語は、読んだり聞いたりする時にはもちろんのこと、書くとき、話すときにアウトプットできることを目指します。単語だけを学習していても単語は使えるようになりません。基礎がない・・という人ほど、単語を覚えながら、長文を読む、スクリプトとともに長文を聞くなどしながら、「語彙の使われ方」に注目しましょう。「この一冊の単語本を丸暗記してからにしよう」などと言っていないで、さっさといろんなものを辞書をかたわらに読みましょう。

 

Self-study: Grammar

10月 9th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Self Study | Study English (Grammar) - (コメントは受け付けていません。)

文の中で文脈に応じて選ばれ使われるものが文法です。文法というと「文法試験問題」に答えるための「ルール暗記」ばかりを考えてしまう人がいますが、読む時、書く時、話す時、聞く時全てに「文法」は組み込まれていることを忘れないでください。

そろそろ「覚える」ことから一歩進んで「使われ方のルール」を身につけ、文法を適材適所で使えるようになりたくはありませんか?

文法を身につけるのには、①ルールを理解すること、②様々な文の中で文法を読んだり書いたりする練習、①②両方が必要です。ATR CALL BRIXなどでも語彙とともに文法が組み込まれていることを、ぜひ意識して練習を重ねましょう。「文に文法ありき」です。

文法書でルールを確認しながら使う「文法実習」のテキストの中にも、文法の「基礎トレ」(パターンを覚え込む)に適した教材と、「仕上げ」(文法を選んで使う)に適した教材とがあります。

SI Roomでなら、「仕上げ」用にMore Grammar Practice(Cengage)、Focus on Grammar Workbook(Pearson)、Real English Grammar(Cengage)など手にしてみてください。

Learning How to Take Notes

9月 30th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Self Study | Self-study(Listening) - (コメントは受け付けていません。)
学習時の意識
  1. 意識1:スクリプトを見ずに、音声を止めずに、まず1度聞いてみます。その際、[推測力]をフルに発揮して、最初ほど重要な情報が提示されることを忘れずに「テーマは何か」そのテーマについて「何を語っているのか」=main ideaをとらえようとします。
  2. 意識2:2回目以降、音声をとめながらでも、メモをとっていきます。そのメモは1.でとらえたmain ideaを確認することに焦点をあわせ、ディクテーションや「聞こえたところを書く」作業になってしまわないようにします。「重要な情報をメモする」=ノートテイキングです。
  3. 意識3:トピックが変わるところ=段落の区切りが分かるまで、聞き返しをします。パラグラフの展開が読めて(聞こえて)くるまで、繰り返しましょう。
  4. 意識 4:およそノートができたところで、ノートを伏せ、スクリプトを見ながら、聞き返します。その際、聞けていなかった、ノートできていなかった重要情報部分をマークします。
  5. 意識5:スクリプトなしで、自分のノートを再度開き、ノートを修正します。この時、修正/加筆情報は文字色を変えておく等しておくといいでしょう。万一未知語があったら、自分の単語帳に記録しておきましょう。イディオム、コローケーションにも注意。
  6. 意識 6: ノートだけを読み、どんな内容のパッセージかを考えます。
  7. 意識 7:スクリプトだけを読み、6.と同様かをチェックします。
  8. 意識8:何もなしで音声のみを聞き、意識1からの変化や改善があるか確認しましょう。
教材レベル

もし1〜8に時間がかかりすぎる・・ということであれば、その教材のレベルが自分のレベルと一致していないかもしれません。リーディング教材を使ってノートテイキングする場合は、リーディング本文を見て辞書なしで一読して意味がつかめるレベルのものを選んで聞きます。読めないものは、聞こえません。

学習上の注意

ノートテイキングの練習は、最初ほど時間がかかります。徐々に時間が短くなってくれば向上している証拠。上達がみられなければ、同じレベルのものをいくつもチャレンジしましょう。(同じものを何度もチャレンジ、ではありません)テキストの場合、章が増すごとに、本タイトルの数字が増すごとに、レベルが徐々にあがっていきます。ということは、上達を感じられなくても「前と同じ」であれば、上達しているのかもしれません。「楽にできる」ようになることはないと思ってもよいでしょう。

ノートテイキング時には、語彙のみを追わないようにします。語彙ではなく、ノートすべきなのは「情報」です。文には文法が組み込まれていますから、理解できないところは語彙/文法/構文/情報自体・・のどれが主な原因なのかを、スクリプトを見る際に考えてみましょう。

音を聞くのではなく、内容を聞く練習が、ノートテイキングです。

 

 

Using Vocabulary Books

9月 30th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Self Study | Study English(vocabulary) - (コメントは受け付けていません。)
語彙をせっかくがんばって覚えるのなら、「使えるように」学習してみませんか?
1. 語彙本を選ぶ
音声CD付
例文付
をおススメします。
2. 語彙本を使って学ぶ
1)単語の「正しい音」をインプットしながら学びましょう
2)例文にも音声がある場合は、それを活用してシャドーイングやリピーティングもできます。
a)[初級:全く英語が分からないと思う]
①例文を読みながら音声を聞く。
②音声を聞きながら意味だけを読む(英文は隠す)
③例文を(本を見ずに、意味を考えながら、)ディクテーションする。
④例文とディクテーションした文を比較し、聞き取れていなかった部分をマークすると同時に、和文と英文との「語順」(=文法がか関係しています)をしっかり観察します。聞き取れなかったところの語彙を、辞書で確認しましょう。
⑤文を読みながら、聞き取れなかった部分が、例文どおりに聞こえるまで聞き返す(「そうは聞こえない」→「そう聞こえる」と意識を変えてみましょう)
b)[中級:英語が時々分かる気がする]
a)の③から⑤
※ターゲットの語彙の参考にある派生語も、一緒に覚えます。
c)[上級:時々分からない英語がある]
a)の③の応用編=和文訳がある例文を、何も見ずに、聞かずに、辞書も引かずに書いてみるか、できそうなものは口頭で英語にしてみます。その場合、和文を読み終えたと同時に英文が構成できるようになることを目指しましょう。
さらには、複数の英語訳を考えてみましょう。難しいものは、英和辞書のみ使って確認をしながら。もっと難しいものは、和英も使ってみましょう。
その後、音声を聞きその本が例示している英文と自分の英文を比較し、表現方法を学びます。この段階で、「自分の作った文が正しいのかどうか分からない」レベルの人は、b)[中級]をしましょう。
音声を使って①シャドーイング、②ポーズをあけてリピーティングの練習をしましょう。ターゲット語彙がどこに、どんな役割で使われているのかを意識しながら行ないます。
※ターゲットの語彙の参考にある派生語も、一緒に覚えます。
3. 学習量は多いほうがよい?
1回の学習量(暗記量)は、辛くなる寸前までとしましょう。辛くても何ワード、何分/何時間と量を決めずに、その日のコンディションで無理のないところまでが「ほどよい」でしょう。ただし、毎日行ないましょう。
4.短期メモリから長期メモリへ
学習した範囲は、時々復習しましょう。学習の最初に、復習時間を設けます。既習のページを無作為に(たとえば本をパッと開いてみる)見て、和文英訳してみます。もし英文が間をあけずにスラスラ頭の中に出てこなければ、その文と語彙は「復習箱」へ。マークしておくなどして貯蔵していきましょう。復習時には、マークのある部分を重点的に。クリアしたものは、クリアマークをつけていきましょう。
5.実践と結び合わせる
単語を詰め込む=英語学習としていたのでは、単語は習得できません。長文のリスニングやリーディングを単語学習と組み合わせて行い、読む/聞く量を増やしていきましょう。単語レベルは学習中の単語レベルとかけはなれていないように、教材を選びましょう。ライティングやスピーキングの機会があったら、ぜひ学んだ語彙を使ってみましょう。

News Sites

9月 28th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Magical Workshop | Self Study - (コメントは受け付けていません。)

News web

国内(英語発信)

Some clues to be prepared to read news/newspaper

8月 16th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in CLASS: JohoEigo | High school | Self Study - (コメントは受け付けていません。)
英字新聞を読めるようになるための秘訣 By S.Oguri

英字新聞、英文web newsに接近するには:

①    Headline(=記事のタイトル)を読む

②    写真や画像を見る

③    写真や画像のキャプション(=説明のこと)を読む

④    Lead(=記事の書き出しの一段落目)を読む

  • ①だけで内容の7割が理解できる?!
  •  ①+②、③で、内容の8割を制覇?!
  •  ①②③+④で、内容の9割が読めている?!
    • お試し下さい。
秘訣1:読みながら次に登場する情報・内容を推測→確認
    • 考えながら読む。この読み方は全てのreadingに通じます。
    • 和訳作業をしている人は気をつけて。和訳をすることは悪い事ではりません。しかし、慣れというものは怖いもの。しらない間に「和訳する」ことがゴールになってしまっていることがあります。「和訳する」ことがゴールなのではなく、「内容理解」がゴールのはずですよね?それを忘れないで。
秘訣2:ヘッドラインのルールを知る。
代表的なものを紹介します。実際にwebや新聞のニュースヘッドラインを見ながら、A)以下のルールを見つけたら、1つずつ「?」を取って行きましょう。

A)      日付は、曜日で表される?

B)      略語や短縮形が使われる?

C)      記号が使われる?

①       andの代わりに「 , 」(コンマ)

②       発信源、情報源を表す「:」(コロン)

③       andやbutの代わりに「 ; 」(セミコロン)

④       短縮形を表す「’」(アポストロフィ)

⑤       短縮形を表す「.」(ピリオド)

D)      誰にでも推測できる語は省かれる?

①       冠詞

②       曜日の前の前置詞「on」

③       be動詞が省略されている

      • 受動態のbe
      • 進行形のbe

E)       動詞の代わりに副詞?  up, offなど

F)       時制がずれている?

①       過去に起きたことは過去形のはず→    ヘッドラインでは 現在形

②       過去のもっと過去(過去完了形のはず)→  ヘッドラインでは過去

③       これから起きることは未来形のはず→  ヘッドラインでは to+動詞原形の時がある

④       現在起きていること→    ヘッドラインでは現在進行形(be省略)

★最大の秘訣:英字新聞が読めるようになるには、日本語の新聞も読もう!

つまり、新聞を読める読めないは、時事に関心がどのくらいあるかによります。新聞でもテレビでも、日頃ニュースを気にしていますか?

言語能力だけではどんなものでも読み、理解することなどできません。いつも「思考」を忘れずに。人や事象への関心をベースに、言語が手助けとなり、理解を深め、世界を広げることができるでしょう。

 

News on Web紹介

News web

国内(英語発信)

 

 

 

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From :

  • 中部大学選択英語「情報英語」授業資料 by S. Oguri(「情報英語」は2013年度をもって閉講されます)
  • 2013年8月中部大学オープンキャンパス、英語自主学習支援特別講座『マジカルワークショップ』体験〜英字新聞読めちゃった〜 資料 by S. Oguri
  • 無断複写・転載ご遠慮ください。
更新:Jan 30, 2014

Japanese to English translation taining

7月 2nd, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Self Study - (コメントは受け付けていません。)

和文英訳(高校でいう「英作文」っていうもの?)をもう少しなんとかしてみたい・・という方へ。

次の書籍にもありますが「英訳しやすいように日本語を読み換える」というのは、和文英訳の鉄則ですが、それにはトレーニングが必要です。じゃあどんなもので?本の構成が段階的であって、読みやすい解説がついているものがよいでしょう。色合いも本当は「相性」がありますよね。読みづらい、見ていて目が辛い・・というのは、役だてにくいことがあるので、注意しましょう。書店で手に取って、中を確認してみて下さい。

学習書参考例:

「英作文のトレーニング」入門編(Z会)

*個人的にはこの本の色合いは、読みやすくはないと思っています。

実際には、語彙本でも基礎トレはできます。audioがあるとさらによいですが、例文さえあればなんとか。例文がない語彙集の場合は、買い足しが必要かもしれません。

語彙集の例:

DataBase 3000〜5500(桐原書店)

上級者をめざしているから上だ!と思うと損をします。語彙集は①語彙を学ぶ、②発音、アクセントを学ぶ、③例文で語彙の使われ方を学ぶ、④audioをつかって全文ディクテーションをする、そして、⑤和文から英訳を試みる。

このとき、和文を読んでみて「これなら英語を作れそう」という例文のレベルが今のあなたにマッチしているものかもしれません。例文が難しすぎれば、瞬時に英訳できません。挑戦したいのは、和文を読みおえたら、瞬時に英語が出てくること。口または手から。和文を読みつつ、同時に英語が浮かんでくるようなところまでめざしたいものです。だから、基礎コースから応用、発展へといけるようコツコツどうぞ。語彙集は例文が命。audioがついているとその命は「長寿」になります。

※上記の2冊はあくまでも「例」です。受験受験していない、もっと気楽なスタートのものもありますので、書店などで手にとって確認をどうぞ。

 

 

JN Learning Lab

6月 25th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Self Study - (コメントは受け付けていません。)

The Japan News(元Daily Yomiuri)にLearning Labという特集があります。

英語、日本語学習者向けに作られていますので、ぜひこうしたサイトも学習材料に取り入れてみましょう。

「教科書英語」「試験問題英語」に飽きて英語が嫌いになってしまう前に・・ね。英語学習は、もっともっと面白いです。

To learn better

6月 24th, 2013 | Posted by Seiko OGURI in High school | Self Study - (コメントは受け付けていません。)

「英語を身につけたい」と思うなら

by小栗成子

2012年12月18日

「英語を身につけるのに、効果的な方法はなんですか?」とよく問われます。「この方法は、効果的ですか?」とも。 たしかに効果的な学習だと思える方法はいくらでもあります。でも、それを「効果的に」学習できるかどうかは、自分次第だということをまず忘れないでほしいです。

残念ながら、学習の成果は、一日、一週間、一ヶ月、一年程度で現れるとは限りません。早い人もいますし、遅い人もいます。 「目安」は最低でも3ヶ月単位、とよくお話しています。それゆえとてつもなく根気がいります。そして、時間がかかります。自主学習記録に「時間がかかって前に進まない」と書かれていることがあります。身に付いていないのに、時間をかけずに、前へ前へと進む・・・ではまずいですよね。

残念ながら、「根気」x「時間」=「ことば力」というような、簡単なものでもありません。ことばは、糸を紡いで、織りあげていくようなもの。たくさんのことをして、糸を何万本も、ただ並べて置いていっている人をみかけます。あるいは小さな布を織って、それを壁にはりつけているだけのような人もみかけます。織り込んでいかなくちゃ。あるいは、パッチワークのごとく縫い合わせていかなくちゃ。そうしないと、1つの「ことば」にならない。

 ヒント1:長い道のりを、一歩一歩じっくり進むほうがいい。

毎回の学習、数分、数時間で、何がどうしたとミクロにならないこと。学習はもしかすると永遠に続くもの。そのプロセスを楽しむことで、土台を作っていこうとしてはどうでしょう。グローバルすぎて、おおざっぱな人もいますが、「これでいいのか」「これで効果があるのか」と毎回、毎回、ミクロにつま先だけをみていても苦しいだけ。楽しく歩いて、時々振り返って、足跡をみながら反省する。その反省から次を考える、というのはどうでしょう。その前に、「効果をあげる」ってどんな効果?目標は「効果的な学習の達成」なの?道草も含めて、自分の「道」。教材でいうと、シリーズもののレベルをどんどん上げていくのは、危険なこともあります。時として、レベルはあげず、同レベルの別のものに取り組んだほうが力がつくことがあります。レベル(数字ね)があがると、それだけで満足してしまう人もいます。

ヒント2:目標は混線しないほうがいい。

◯◯のスコアを上げたいし、できれば(ついでに)英語が「使えるようになりたい」。目標を混線させると、自分の首がしまることになりかねません。それじゃ、楽しめないよね。やっぱり、欲張りすぎても、二兎追う者は一兎も得られない。試験対策の中に、「使えるようになる」要素が入っていることは確か。「使えること」を試されているのが試験なのだから。でも、試験対策だけをしているとどうなるか・・・。「英語」のうちの、わずか一部しか触れていないことに(本当は)なっていることに、気づいておきましょう。その上で、「どのくらいの(点数や級をとるだけの)力があるか」を自分にも人にも示すために、「資格」試験はあるのだと思うけどな。「目安」にはなるけど、「実力」はそれだけでは測れなくはないのかな。

ヒント3:得点より「楽しい」を追求したほうがいい。

学んでいることを忘れるほど、楽しめてしまうこと・・経験したことはないかな?「え?今日、もう終わり?」というような授業を受けたことはない?「楽しい」という基準は人それぞれだけど、「学習している自分」が好きなままだったら、結構危険かもしれない。「なるほど!」「そうか!」というような発見や、「わかった!」という感動を得たことはあるかな。それとも発見も感動もすべて、点数化しているのかな?そんなに点数付けして、楽しいのかな。

ヒント4:土台はしっかりしていればしているほどいい。

自主学習カウンセリングでも、授業でも必ずといってよいほど触れるていると思いますが、土台はどうなっているのでしょう。母語なら毎日使える環境にあるのですから、それを怠らないことが、母語も、そして続いて英語も磨くことにつながると思ってみてはどうでしょう。

母語を使わず、母語の運用能力を高めることを怠っていて、「英語を身につけたい」という人は多いです。どちらも離ればなれのものではありません。母語だと「これは手強い」と高望みをしないのに、英語の教本だと自分の力よりも、遥かに高いレベルのものを使おうとする人がいます。英語の教本だと、見た目で馬鹿にする人がいます。「辞書を引かずに読めるもの」なら聞く事。読めるし、聞けるものであれば、口に出してみる事。語彙は基礎から、文法も例文が「読める」レベルのもので、きちんと固めていきましょう。

英字新聞を読めるようになりたければ、日本語の新聞の速読を。話力を高めたければ、母語での話力を高める努力を怠らないこと。このごろは、母語が2つ、もしくは半分ずつ、という人たちもいます。その場合は、どの言語か1つを土台にできるまで固めながら、英語も学ぶことをおすすめします。

ヒント5:「適当」ではなく「適度」のほうがいい。

きわめて適当な動機で学習をし始める人がいます。もちろんそれもいいです。が、ずっと「適当」にはしていられないことを覚悟して下さい。「だいたい通じればいいんです」「だいたい読めればいいんです」そんな「だいたい」や適当ならば、自分のためだけに使うものと覚悟して下さい。世の中では通用しないし、ましてや仕事では「適当」は困ります。適当なまとめが返ってくる人に、仕事を頼むわけにはいかないからです。

適当な語彙、適当な文法、適当な発音・・・の人に仕事は頼めません。 英語をどんな風に、どこで使うか・・・によって、「適度」さは異なります。その「適度」さを目指してください。

プロならプロをめざす。趣味なら趣味でいい。神経質すぎる人は、自分を緩めて。緩みっぱなしの人は、自分を引き締めましょう。頭の堅い人は、柔らかくする方法を、頭が緩すぎるひとは、少々しっかりと、自分の「適度」を探しながら、学習してみるのはどうでしょう。

辞書は便利になりました。

電子辞書にはいろいろな情報が詰まっているし、試験対策資料もあったりと、隙間の時間がふとあいたり(授業がつまらなかったり?)するときにでも楽しめる情報が入っています。

ネットを利用している時には、ネット上の無料辞書もアクセスしやすいです。

紙の辞書は?重くて持ち運びにくいし、引くのに時間がかかるし・・と思っていますよね?

英語をはじめてから、いままで一度も紙の辞書を持ったことがない、開いた事がない人は、ぜひSI Roomにある辞書書籍で、1冊選んで手に取ってみることから始めてみてください。

紙の辞書には「レベル」があります。和書にも洋書にも「レベル」があるんです。自分がどのレベルにいるか、で辞書を選びましょう。目標としている「レベル」ではありません。

辞書を使い慣れていない人、母語が日本語である初心者、初級者には和書の辞書がよいでしょうね。母語が他の言語だったら、「和書」を特には進めませんが、「日本語磨きも同時に」と思うのであれば、和書はよいでしょう。

和書の辞書もそれぞれに個性があります。いろいろなおすすめ点はありますが、自分が「これなら仲良くなれそう」という視点で選ぶのはどうでしょう。私は結構こだわるので、紙質、紙の厚さ、文字の大きさ、色、フォント、使用頻度提示などなど、細かくチェックして「これ」と選ぶタイプです。上級者は見出し語彙数で選ぶ必要がありますが、そうでなければ、例文がどれだけ読みやすいか、用例や語法、できれば類義語、派生語がつかみやすいものをおすすめしたいです。(でも、好みによります)

発音記号ってどうやってわかるの?という人は、巻末に発音記号が簡単に説明してあるものもあります。みてみてね。

どんな辞書を選ぶかは、何を学習したいかによります。そして、その辞書を使いこなすかどうかは、その辞書の「個性」を示す説明をどれだけ巻頭で理解しているかによります。「宝のもちぐされ」のもっと手前で、「紙の辞書は重い」「ひくのに時間がかかる」と結論づけていると、宝に出会うこともせずにいる・・・ということになります。なんて、もったいない。

SI Roomでまず使ってみて、「これが好きだな」と思う一冊から手元に置いてみるとよいかもしれません。お金持ちなら、どんどん買ってもいいです。英語のプロを目指す、あるいは、英語や言語が大好きな人は、用途に合わせて使うたくさんの辞書に囲まれたいですね。

洋書の辞書のお話

和書とはいえ、最近、ロングマンから英和辞典が出ました。これにはSpoken, Written, JACET(日本の英語教育の学会の1つです)を基準とした「使用頻度」が提示されています。ロングマンが示す、主要3000語が巻末にあるのも参考になるでしょう。オックスフォードの辞書も同様です。辞書の巻頭にあるシンボルマーク一覧をきちんと把握してから、辞書を使いましょう。Phrasal verbやidiomの表示、類義語(Thesaurus)、反意語の表示が見やすいです。Collins COUILD (Intermediate)などには、usage(語法)のほかに、Word Partnership(ほかではコロケーションと呼んでいたりします)やWord Linkという表示があります。

ロングマンには、目的別の辞書ですが、English Language and Cultureという辞書もあります。Cultural Noteがおもしろいです。ただ今SI Roomにあるものはオール白黒で、私好みではないことは確かです。(内容はとても評価しています)

ロングマンのExams Dictionaryというとても分厚いものも、真剣にExamに取り組むのであれば、とても、とても内容の濃い辞書です。(初級者はあけて「これを目標にしよう!」などとするとよいかもしれません。)

 

「英語を身につけるのに、効果的な方法はなんですか?」とよく問われます。「この方法は、効果的ですか?」とも。

たしかに効果的な学習だと思える方法はいくらでもあります。でも、それを「効果的に」学習できるかどうかは、自分次第だということをまず忘れないでほしいです。

残念ながら、学習の成果は、一日、一週間、一ヶ月、一年程度で現れるとは限りません。早い人もいますし、遅い人もいます。「目安」は最低でも3ヶ月単位、とよくお話しています。

それゆえとてつもなく根気がいります。そして、時間がかかります。自主学習記録に「時間がかかって前に進まない」と書かれていることがあります。身に付いていないのに、時間をかけずに、前へ前へと進む・・・ではまずいよね。

残念ながら、「根気」x「時間」=「ことば力」というような、簡単なものでもありません。ことばは、糸を紡いで、織りあげていくようなもの。

たくさんのことをして、糸を何万本も、ただ並べて置いていっている人をみかけます。あるいは小さな布を織って、それを壁にはりつけているだけのような人もみかけます。織り込んでいかなくちゃ。あるいは、パッチワークのごとく縫い合わせていかなくちゃ。そうしないと、1つの「ことば」にならない。

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続きはFacebookで。

時事ニュースの読み方
解説:英語VI欠席者は、配付資料を語学センターまで取りにきてください。解説を読んでから下記の課題に取り組みましょう。
英語VI、「情報英語」受講生以外の方で、「時事ニュースの読み方解説」がほしいかたは、メールで相談して下さい。
注目ポイント
  1. ヘッドラインや写真キャプション:描写方法、英語表現
  2. リード:ニュースサマリーの内容濃度と英語表現
  3. 適切かつインパクトのある英語表現、構文の使われ方
  4. ジャンルに共通する使用頻度の高い(専門用語を含む)語彙の使われ方
  5. 主語の選ばれ方
  6. 複数メディアの発信方法の個性
  7. 日本のメディア発信との情報格差

記事例:(以下はあくまでも数例です。この他にも自由に記事を探してみてください)

National Geographic
TIME U.S.
The Weather Channel
AccuWeather.com
CNN
BBC
The Washington Post
Aljazeera
The Sydney Morning Herald

Wikipedia

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英語VIの課題

課題内容:複数のheadlineから情報収集。各ニュースについて下記の基礎情報をまず抜粋しましょう。(画像コピーは不要)

  1. headline
  2. lead
  3. media name (ex=BBC)
  4. writer or name of the news source
  5. time/date issued
  6. news URL(コピーしてください)
  7. そのニュース記事で学べた英語表現(専門用語だけでなく、主語や動詞選択を含みます)をリストアップ(意味も辞書で調べて、新聞記事らしい日本語を添えておきましょう)
  • 個人のレポートをWORDで作成し、メール添付で提出してください。
  • ディスカッションは:Oguris moodleのお部屋へ(お知らせしたIDとパスワードが必要です)

映画課題にまつわる「あらすじ」の書き方補足情報です。

まず第一にしたいこと

  1. 視点を決める
  2. 濃度を決める
  3. 時制をとらえる

その上で、

  1. topic sentenceをまず書きます。まず、どのような映画かをtopicセンテンスで伝えます。ここの時点で、「ああ、SFなら私は関心ないな、とか、関心あるな、と読む側は判断する事ができます。This SF movie is about ……あるいは、This romantic love comedy is about….などなど。映画紹介サイトから、スタイルや語彙を学びましょう。
  2. ストーリー全体に触れます。が、詳細は除きます。映画をみてみたい・・と思えるように、全てを話してしまわないこと。
  3. 一部詳細で、あとは大雑把ではなく、基準を設けて情報を取捨選択します。細かすぎる、ある日の食事の内容などは基準がずれてしまっているわけです。
  4. 登場人物については、主演、助演などに触れますが、脇役は省きます。そのとき、役名(芸名)と両方入れます。
  5. 時制は、あらすじでは基本を「現在」で書きます。が、ストーリーの時間差がありますので、内容によって過去、未来は使用せざるを得ません。