2014年春休み前の、CASECテスト指定日時受験の場合のお知らせです。
大学からの通知です。
tora-netサイト等にも通知があると思いますが、以下の期間に授業評価に回答ご協力ください。
授業最終日以降にお願い致します。
2014年1月11日(土)~2月13日(木)
冬休み前の学習方法まとめ by Seiko Oguri
Dictation
sentenceのdictationを行う場合は、次のようにしてみてはいかがでしょう。
ListeningからSpeakingへの橋渡し訓練
その他の学習方法
Note-taking
Reading
Vocabulary
Grammar
※リーディングでノートをまとめられることは、リスニングでnote-takingできることにつながります。未知語が登場しても、前後左右にある「解説」から、それが何をさしているかを読み取りましょう!
TOEFL模試直前は、mini-lessonの単語、熟語などをどうぞ。あとは焦っても同じ。3か月前の自分の力が今でてくるところです。
読み手のレベル、読むものの内容、読物の構文や語彙の難易度、読み手の知識によって、読み方は異なります。これがベストな読み方である、というような読み方はありません。
ここで提案したいのは、今までの読み方から脱却して、読むものに(前よりも)一歩近づき、内容を(前よりも)誤解なく、また(前よりも)できれば時間をかけずに、(前よりも)正確に読むにはどうしたらよいかということです。あくまでも練習方法ですから、ここから力を形成して、徐々に読み方も変えていく必要があります。脱却したくない、今までの読み方がいい・・・それでも読めるようになるかもしれません。どちらも試してみてはどうでしょう。
幹と枝の部分だけをしっかりとつかむ
文には幹と枝、葉っぱと花(飾り)がついています。全ての文字情報を平にならべてしまわず、どれが幹でどれば枝、どれが飾りかをしっかりと整理していくことが重要です。
積み重ね読みと3D読み
読解力を身につけるためには、語彙同士の役割や関連、文の位置関係、情報提示の順序(語彙の順序、文の順序)に着目して、文と文との関連を確認しながら読み解いていく力が必要です。その力の形成には、とにかくい自分のレベルにあった文をどんどん読むこと。読めるようになれば、長文のリスニングもできるようになります。長文のリスニングが不得意だ、という人は、まず読み(音声付き)で、音と文字とを合わせていきながら内容を理解できるようにしていきましょう。
英文和訳
内容が分かっていないのに「和訳できること」を学習のゴールにしていると、もったいないことがおきます。「(適当に語をおきかえて)訳せればよい」?それでは、大量の英語が読めるようにはなっていきません。まず英語をそのまま英語で理解して、内容を整理する事をしてみたことはありますか?ノートして整理する人もいるでしょうし、頭のなかで処理できる人もいることでしょう。目標は、頭のなかで処理をして大量な情報を(本などを含む)を読み取れるようにしていくことではないでしょうか。
和訳する・・・という作業は、本当は英語を理解できるようになってからの「集大成」のようなもの。英語を日本語に置き換えるという作業には、まず日本語力(発想力、語彙力、構文力、遂行力)が必要になります。そして、文の主旨、意図を奥深くつかみ、英語で伝えようとしていることを、遜色なく日本語にし、発信しなおす能力が必要です。(口頭でも記述でもこれができるようなれば、逐次通訳になれますね?)「通訳なんて」と思っている場合には、その学習方法は適していないのかもしれません。(通訳をめざす人は、これを難なくどんどんこなしていかなくてはなりません。)要点がつかめることが最大のポイントです。
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原文公開:2005年12月13日(フレッシュマン英語授業)、改訂:2013年11月15日
※マジカルワークショップでもお話した内容です。第5回マジカルワークショップまとめ(2011年7月9日)
※参考テキスト:Reading Power 2, 3 (Pearson)
中部大学、小栗成子
by 小栗成子
(中部大学語学センター・教授)
自分のレベルにあったコースの選び方
レッスンを力にするための意識のおきかた
この教材で得たい力(最大の目標)
付随的な学習教材
中部大学語学センター
SI Room Selectionには次の記事など選ばれています。SI Roomにてお読み下さい。
Friday, October 25, 3013
Saturday, October 26, 2013
Monday, Oct 28, 2013
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「英語教育、迫り来る破綻」(ひつじ書房)
「コミュニケーションとは、発信した情報が直線的に相手に届くというような単純なものではありません。一人の人間が話したことが相手に伝わる際には、その場の状況や相手との人間関係など、さまざまな要素が関係してきます。人間が行うコミュニケーションは、相手との相互行為であり、人間同士の関係作りなのです。(p.91)
そのようなコミュニケーションを可能にするための「コミュニケーション能力」には、文法や語彙などの言語知識は無論のこと(文法知識がなければまともなコミュニケーションは無理です)、一貫性をもって話したり書いたりする能力(これがないと支離滅裂な印象を与え理解してもらえません)、言語を状況に応じて適切に使える能力(これがないと失礼な言い方で相手を怒らせてしまいます)、うまく話しが通じない時にどうするかという方略的能力があり、さらには相手の話の真意を汲み取る能力(婉曲な表現を使うのは日本人だけではなく、英語にもどの言語にも遠回しな言い方や丁寧な表現などがあります)など、きわめて多層的かつダイナミックな能力が関わってきます。そのような言語に関する能力の基盤となるのは、世界に関する一般的な知識(つまりは常識や教養)であり、人間に対する洞察力や共感、ものごとを学んで理解しようとする意欲等、いわば全人的な資質が関わってきます。しかも外国語でコミュニケーションを行うとなれば、異文化に関する知識に加え、自文化を相対化して異質な文化を理解しようとする開かれた心が必要です。TOEFLにせよTOEICにせよ、テストに相互のやりとり(interaction)は入っていませんし、IELTSの面接式運用能力試験にしても、試験官の前で試験される受験生という人工的な立場での会話です。外部検定試験における点数で、現実世界で起きる複雑きわまるコミュニケーション能力を測定しようとする試み自体に無理があるわけです。(p.92)」
「英語力云々の前に、ノーベル賞を受賞するほどの業績があれば、世界中から尊敬されることになります。これは科学者に限らず、世界で活躍する企業人であれ外交官であれ、同じです。ビジネス交渉に外国語(英語とは限りません)は必要でしょうが、それ以前に問われるのは、人間性です。異文化と接する際の寛容性と、相手を傷つけないで論理的に主張し折り合うことのできる柔軟性を併せ持った人間力と言えるかもしてません。英語が喋れるだけで尊敬を勝ち得るのが難しいことは、世界各地で仕事をした経験のある人なら誰もが感じているはずです。(p.93)」
- テキストp.10 Pretest Q38-50
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- Scriptの活用方法