語彙教本『Word Power 1500』(Oxford University Press)をクリアした方から、お尋ねがありましたのでお応えしますと・・・。
せっかく語彙の使い方をContextとともに身につけようとして学習を進めてきているのなら、次の2通りのリスニングへのつなぎかたがあると思います。
- パッセージ(数段落で構成されているもの)を聞く[リーディング教材を使用]
- リスニング力をトピックや場面別につけながら語彙知識を活かす[リスニング教材を使用]
1.の場合は、定着しようとしている語彙を、実際にパッセージの中で発見・確認しながら内容をとらえていく内容重視の学習方法。文レベルのリスニングなら大丈夫というなら、辞書なしで読めるレベルの教材を選んで、(文字をみないで)リスニングしてみましょう。読めば「簡単」でも、聞くと「??」となるはずです。
- 文を見ずにリスニングしてみながら、内容をメモする。(note-takingにつながります)授業でノートをとるように、メモしていきましょう。初めはメモが少なくても大丈夫、徐々にメモがノートになっていくように心がけましょう。
- リスニング+メモとりの後は、テキストの「ヒント」になるようなセクションを使ってみたりしましょう。(サマリーやコンプリヘンションのセクション)
- その後に必ずテキストを確認。ここからが重要なトレーニング!:(1)テキストを見ながら音声を聞く。(2)テキストとメモを照合する。テキスト部分にあって、メモにない部分を探し、重要な情報漏れがないかをチェック。「聞き間違い」がないかどうかもチェック。(3)テキストを見ずに再度リスニング。テキストで確認した内容を、耳で確認しましょう。それができるまで、(3)を繰り返します。
[おすすめ教材]Reading Advantage(Cengage), A Good Read(Cengage), Reading for Todayシリーズ(Cengage)など。SI Roomでもこれは大人気の教材です。
2.の場合は、リスニングの基礎力をつけながら、短いパッセージを聞き、その中で語彙を発見・確認していく学習方法です。リスニングの力がまだまだだ・・・という場合にはこちらをおすすめ。
[おすすめ教材]Listening Advantage(Cengage)、People, Places and Things(Oxford)〜Listening〜
巻末にあるユニット確認クイズや語彙確認ページなども活用しましょう。
☆最大のおすすめは、1+2の方式です。慎重な人ほど、どうしても基礎をしてから次へ、と1つ1つ丁寧にやっていこうとするはずです。もちろん丁寧な学習は実りやすいですが、ミクロな学習だけをしていても、自分に「定着」しているかどうかはわかりにくいものです。そこで基礎に実践をプラスしてみることをおすすめします。
☆上記の教材を使用されたら、ぜひ感想を聞かせてくださいね!