[1]Day 4のつづき:段落構成整序した内容を、サマライズしてみる。(最低3通り書いてみる!)
[2]リスニングアクティビティ:トピックをつかみ段落を追うリスニング、ノートテイキング(テキスト内オーガナイザー活用)
[3]段落構成アクティビティ(ペア)
- リスニングを2度ほどして、ノートテイキングを試みる。
- (テキスト、辞書なしで)ペアでテーブル上の段落カードを順にならべる。(段落は1つ欠落している)
- ホワイトボードに段落順に貼る
- 欠落している段落を、流れる音声に従ってホワイトボードにノートテイキングする(英語)
- 各段落のトピックを左側に記入する(英語)
- 座席に戻り、各トピックを手本で確認する
- サマライズしてみる(英語)
英語読解・聴解の楽しみ方
英語表現、語彙選択はもちろん、どのような順序で情報を相手に伝えようとしているかに着目してみよう。ニュースの場合はヘッドラインが示す情報の詳細が、第一パラグラフ(lead)に来ているはず。その他のパラグラフは、leadで語りきれなかった情報で、補足をしていく役目。その段階はそれぞれのライター(または発信社)の個性が出る。ジャーナル系や小説、エッセイでは、相手をひきつけるための役目の文を前置きとして使い、その後に本題に進む「助走」段階があるものもある。学術論文でいえば、概要、一般的な事象などが書かれる点にも着目。
伝え方のルールはないが、TPOは必ずある。どのような目的で発信されたものであるのかをふまえて、その表現のしかたをまなぶことで、自分が同類のものを発信する立場となった場合に、それを「手本」とすることができる。
読解、聴解で最もしてはならないのは、「母語に置き換えて理解したと思うこと」訳がなければ不安になるので訳してしまうことはあっても、訳を書いて満足して終えることがあるのは、英語そのものを無視することにもつながってしまう・・と考えてみよう。
★リスニング中、段落は目にみえないが聞こえるものである。
話しの展開をきちんと追っていれば、段落が「聞こえる」はず。(書かれている段落の区切りと、自分が耳で聞き分けた区切りが異なる場合がある。正しいのはどっちかな?区切った根拠が明らかなら、自分の区切りでよい)
サマリーの書き方
- 各段落のトピックと主旨(main idea)情報を抜粋
- 1.の中の最重要情報から整序する(優先度を考える)
- 最重要情報の中から、主語にしたらよいのでは?という要素を選ぶ(いくつか候補をあげて、あれこれやってみる)
- その主語に適した動詞を選ぶ
- 本文の中にある語彙をリサイクルできないかを考える(登場している語彙の品詞そのままではなく、品詞を変えて、同義語におきかえてリサイクルしたほうが効果的なこともある。そのためには派生語をしっかりとためこんでおくことが役立つはず!)
※瞬発的に(脊髄反射で)書き始めない。瞬時に思考開始してみよう。
※スペルや文法に誤りがあり、まともな内容ではなく(一貫しておらず)、削除したほうがよい余分な「贅肉情報」も含まれているのに、「大学受験難易度」の高いゾーンに入る語彙をやたらと陳列するのはかえって逆効果。それよりも中学3年生までのレベルの構文、語彙を適切につかって表現を選択できることを身につけたい。すくなくとも3通りのサマリーを書いてみるのも、遂行練習としておすすめ。