教材を活用する
- 教材例:「英作文をしてみたら英会話ができる」(長沢寿夫著)
- 「英作文をしてみたら」であって、「この本をしてみたら」ではない。
- なぜ英作文なのか。文を構築して口から出す、書くという手段が異なるだけ。土台に必要なのは「文を組み立てる力」。
- こうしたテキストでも、和文→英文の例を暗記で終わってはだめ→英文のトランジション(移動ステージ)を培おうとする意識を置き去りにしない。練習のための本であって、暗記のための本ではないはず。
- 「文の構築」に必要なのは、語彙を選べる力、文法、構文、スタイル(文体)、フォーマリティ(丁寧度)を選ぶ力。
- 人生は選択だ!
- 教材は薬の処方と同じ。病気に合わないものを飲んでも効かないように、合わない教材を、合わない学習方法でしがみついても、実りはないかもしれない
- 技術(スキル)<<コミュニケーション能力(母語を含む)
- 「英語コミュニケーション力」のためには、母語コミュニケーション力が土台が必要。母語での努力を、母語磨きを怠らないことが、英語コミュニケーション力習得の最も近道。(英語学習が趣味、ではダメだよ)
- 母語でできないことは、外国語でできるはずがない!
4.どんな授業からも「学ぶ」ことはある(はず)。
- 指示にしたがってアクティビティをやりすごしてはだめ。
- 最低限のエネルギーで言語活動していてはだめ。
- 実践する授業、インプットする授業、自主学習する授業(あれ?)と各授業の時間を大切に。
- 過去は捨てない
- 学んだ1つずつを、捨てない。
- 学んだことは1つずつを、1つずつで散在させない。→統合する
- 学んだ要素は、統合(結集)してこそ初めて使える。
コミュニケーションって?
- 英語を使う場面は?誰と?
- これからの可能性は、圧倒的に「いろいろな文化背景の人々と、英語を共通語の1つの選択肢として使い、コミュニケーションすること」が求められる。
- 海外旅行で買い物するとか、食事するとか、英語圏出身の英語母語話者 との会話だけではなくてね。
- 1つの表現がある人たちにはOKでも、ある人たちには失礼かもしれない。
- コミュニケーションには何らかの目的がある(ことを忘れない!)
- 合意に達する、はでに喧嘩して決裂する、理解し合う、誤解を解く、説得する、くだらない(ことはないはずけど)おしゃべりを単に楽しむ、お金を儲ける、好きな人を振り向かせる。
- 「英語を使う」とは、何らかの目的に向かって英語を使ってコミュニケーションすること。そのためには、何をどうコミュニケーションするかという力も必要。
- ほらね、これは母語でも訓練できるでしょ?
コンテキストとは
本講座の初日から、コンテキストがあっての文、語彙、文法、と言い続けてきたわけ。
- コミュニケーションをする場合の「コンテキスト」は、「状況」「場面」だけではない。
- TPO(Time, Place, Occasion)
- Relationship
- 対話相手との関係(どういう人間関係で、どの程度の関係でetc)
- Objectives
- その対話でどうしようっていうの?という目標
- コンテキストあっての文
- vocabulary, grammar, structure, style, delivery….全てはコンテキストなしには選べない。
- Data Base 3000(桐原書店)の例文1文ずつにだって、「どういう状況でこの文が登場しえいるか」というコンテキストを想像してみる必要がある。
紙辞書を使ってみよう
- 一度も紙の辞書を使ったことがないのに「英語を学習してる」とは言わないでほしい。電子辞書と紙の辞書を、ぜひ使い分けてほしい。
- 「英語が苦手」な人ほど紙の辞書を使ってほしい。
- 「英語が未完成」な人ほど紙の辞書を使ってほしい。
- 英語が大好き」な人ほど紙の辞書を使ってほしい。
- つまり、みんなに一度(一回じゃないよ)は使ってほしい。
2. ターゲットの語彙を探す時に、道草しやすい。
- 周辺の語彙が目にはいる一覧できることが強み。
- ターゲットの語彙に費やされている「ページ数」で、「これは手強い語彙だな」ということが一目瞭然。
- 多品詞語も一目瞭然。
- 引くのに時間がかかるかもしれなくても(だんだん早くなって嬉しいよ)、情報を受け止めやすい。
3. 使い分け例
- 家では紙辞書、持ち運びは電子辞書(学習者が辞書なしで暮らすなんて、信じられない)
- リスニング時、特にディクテーション時には紙辞書。ライティング時には英和、和英、英英とともに・・etc。
本日の訓練メニュー
- 5日間の復習:ペアで例文の英語口頭作文
- 時間制限あり
- 立って!相手の目をみて!言う。(もう恥ずかしくないね)
- サイトトランスレーション
- 文をみながら語彙を順に訳すのではなく、文全体を読んだら即時に文をアウトプットする。
- 途中パートナーに「もっとシンプルに!」と相手に表現を変えることを要求する姿や、プロソディーを気遣う自発的な姿がみられました。なんてすごい)
- 絵でみてパッと練習。
- 例文はごく一例。ここにもいろいろな表現の可能性があることを忘れない。
- 関係詞のある文
- 2つの文を「省エネ」するための手段:関係詞
- できないなら使わない!
- 配置転換
- 語の配置(倒置)、節の配置
- ポイント確認
- 逐語訳とお別れする(これはみんな慣れてました)
- 少しのエネルギーで、一番効果のある表現を創出しようとする!
- 形式主語やThereの構文は「最終手段」
- よいインプットから、多くの表現方法を学ぶ
本日のアクティビティ「英語組み合わせゲーム」