Reading 特訓その1
- <なんとなく読む>癖からの脱却:(1)「目的」を持って読む。(2)母語に逐語訳して分かった気にならない。実は母語にしただけで、何も理解できたいないのに理解できた気持ちになりがち。これが最も危険!
- Main idea(主な論点)とSupporting details(補足説明):情報を瞬時に分類・整理をしながら読む。何がmain ideaかをつかもうとする意識を、読み終えるまで維持する。段落ごとのmain idea、パッセージ全体のmain idea(thesis)「何がいいたいのか」=main idea。「いいたいことをどう肉付けするか」=supporting details
- Prediction:First sentenceのsubject+verbをきちんとつかんでから、その部分だけで内容を推測(prediction)
- 語と語、情報と情報のつながり:1つ1つの語が、次の語とどうかかわり合っているかを読む。
1パラグラフからの練習ポイント<最初が肝心>
- 特訓中は速読意識を捨てる。きちんと読めるようになってからスピードをあげます。(欲張るとけがをする)
- しかし、じっくりノロノロ訳し読みはしません。じっくり情報を整理します。得意な人は図や絵に描くとよいでしょう。
- 「何がどうなのか」何の話しをしていて、何が一番いいたいことなのかを、まず最初の文でつかみましょう。(そこでつかめないのに、先に進もうとするのは無謀)
- 文法を総動員して、最初の文の骨子(S+V)を抜き取ります。骨子以外の肉付け装飾部品や、補足説明はカッコに閉じ込めましょう。練習中は線を引いたり、囲んだりしましょう。(S,Vもとれないのなら、文法を徹底的に勉強しないとまずい)骨子を出す前に母語にしない!!
- 語彙(多品詞語、多義語)に注意して語の役目やキーワードとほかの語の関係をみきわめましょう。指示語のチェック、関係詞や分詞のチェックもきっちりと!
- 未知語は品詞を考えてから、そ〜っとX, Y, Zなどの記号に置き換えて読む努力をしてみましょう。(品詞も推測できないようなら、やっぱり文法力が足りない)特にTOEFLの場合は、専門用語は記号化すると、大意をつかみやすくなります。
未知語との関わり方
- 全体的なmain ideaが分かってから、未知語は相手にしましょう。(未知語が気になりすぎると、キーワードが分からなくなること多し)「これが分からないとプラスマイナスが分からない」というほど内容理解に影響している重要な語(特に動詞)だけ選んで辞書を引きます。できれば1語だけ選びましょう。端から端まで未知語を何もかも引くのは、「予習癖」では?(語彙訓練ならば、せっせと辞書を引くだけに専念してよし)
- 何度も同じXが登場したら、その語との再会を祝して辞書を引く・・とその語が身に付きやすい。
- 最終的な目標は、ペンや指で文をなぞらず、目だけで文を「速読」し、骨子をつかみ論点を理解していくことです。しかし、最初から無理をしても無駄。何の役にもたたない「アバウト読み」の癖がつきます。納得してから進む読みを熟練してから、速読を加えていきましょう。
「音読」練習
- 音読には「読む」よりもほかの意味があります。声に出して読めないあるいは黙読で即理解できない文は聴いても理解できません。読む・聞くを一層結びつける「音読」も時には重要です。内容が理解できる文を選び、ただ棒読みするのではなく、発音だけでなくプロソディにも気をつけて声に出してよみましょう。(プロソディ=ことばのリズムのこと。抑揚、強弱、音の長短など)
次回は、複数段落の場合の取り組み方を説明しましょう。
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[注意]授業中に眠っている人へ
授業初回にお話した通り、授業中に睡眠している人はたとえ数分だとしても「欠席」扱いです。覚悟して下さい。授業の妨げになるので起こすこともないと思って下さい。静かに欠席になります。眠っているのは、そこにいないのと同じだからです。この授業では、学習の方法を実習しながら説明して行くことも初回授業でお話しました。授業でのポイントを聞かない、学習もしないままでは、TOEFLを相手にすることはできません。週一回、授業に(ただ)来るだけでは、英語力はつきません。TOEFLの試験内容はレベルが固定されています。授業での英語を「難しい」と思うのであれば、それを目指して相当に今のレベルアップを図ろうとするか、それとも基礎力増強を優先して受講をやめるかのどちらかかもしれません。