英語を読むときに、「時制」に気を使ってみましょう。英語の読み取り方がきっと変わってくるはずです。ルールは、暗記するのがゴールではなく、覚えたルールは、書いたり、読んだりする時に使っていくことで身についていきます。
- 現在時制:現在のことを表すことはもちろんですが、「現時点を含めしばらくの間維持されている状態」「反復・習慣的」に起きることを表す。(これに対して、現在進行形は、ある一点で進行中のことを表すか、期間限定で一時期起きている一過性のことを表すのが特徴)
- 過去時制:過去のことを、過去を表すフレーズとともに表す。過去で終わっていて現在とは切り離せること・・になる点が現在との違い。(過去完了は、過去と、その前を、順序がわかるように示す必要がある場合、特別に使われる。)
- 現在完了時制:終わってはいないことを表しますが、過去の1点に始まり、現在にそれが及んでいることを表す。(現在完了進行形は、さらにその現在部分を進行形にして、進行中であることを際立たせる必要がある場合に、特別に使われる)
- 未来時制:過去ではなく、現在でもなく、これからおきること。まだ起きていないこと。(これは比較的身につけやすいですね)
この4つの柱の違いをまずしっかりと身につけましょう。形が過去形、助動詞が未来を表している・・ではなく、問題はあなたが書いたり話したりするときに適切な時制を選べるかどうかです。この4つの柱に、進行形や完了形が加わっていって、バリエーションが少し増えます。読むときには、「形」を見るのではなく、「なぜこの場面で、この文はこの時制か」ということを認識していけると、書こうとするときの栄養になっていくことでしょう。それぞれの特性を「英文法大全」(web)、「Forest」(書籍/高校生向け)「実践ロイヤル英文法」(書籍/高校〜一般向け)などで、説明と例文をしっかり読んで、時制のイメージを学びましょう。よい教材を使うこと。よい手本から学ぶこと・・これが語学を身につけようとする時の最重要ポイントです。